一般的には、よほど的を得てない限りメルマガの多くは空き時間にささっと流し読みされ、じっくり読んでくれる時間はそんなに長くありません。そこで、一番最初に目につくタイトルだけで開封するか否かを判断されることになります。
今号は、メルマガ作成の流れの中で、「開封されるタイトルとは?」について、考えます
ステップ1.誰に何を送るか、考える
基本は以下の3つの順番で考えますが、実際は、コンテンツの内容を固めつつ配信先やタイトルも同時に考えることが多いです。
1)テーマをきめる
テーマが多いほどタイトルが複数になり、インパクトが弱くなります。1メルマガにつき一つのテーマが基本になります。
2)配信リストを決める
一斉配信のようにリスト全員なのか、セグメントするのかを決めます
3)コンテンツ内容を決める
あるリストあてに、基本ひとつのテーマを送るとして、どんなコンテンツがいいかを考えます。ひとつのテーマに、できるだけコンテンツを集中しましょう。
ステップ2.どんなタイトルがいいか、考える
タイトルの作成には、5つのポイントがあります。
1)自社目線でなく、読者目線にする
「第〇弾」「○○特集」などは配信側の都合に見られます。「
例)「○○特集!」より「いま、注目されてる○○!」
「カタログ発行」より「カタログが見れます」の方が読者の行動を促すことに役立ちます。また、”自分ごと”にするための「~な方向け」などもひとつのアイデアです。
2)「具体的な数値メリットと概要」をタイトル名に入れる
例)100分で学べる、メルマガ「開封率アップ手法」動画の公開
3)「自社の専門性や特殊性」をタイトルに入れる
例)住設業界の事例研究でわかった、開封されるメルマガタイトルのつけ方とは?
4)有益な点を強調する
「新○○」「具体的な数値」「限定」「速報」「特別」「期待」「ご招待」「無料」などでお得感・希少価値、優越感を出す(人間は、行動を起こす”決断”には大きな勇気、ストレスを持ちますのでこういった緊急性や見逃した際のリスクが刺激になります)
5)今決めるべき至急性を伝える
「期間中のみ」「今回だけ」など。(人間は、行動を起こす”決断”には大きな勇気、ストレスを持ちますのでこういった緊急性や見逃した際のリスクが刺激になります)
そのほかご参考)
・タイトルの文字数は30文字程度,その中にメリットは最初の14文字内、さらに16文字内でテーマ内容を入れます。スマホを意識する場合は22文字程度。
・「差出人」も重要です
・下部に行くほどクリック率が下がるので、主として伝えたい要点は上部で押さえクリックさせる
・訴求の強調点は、■、◆、記号を使う、また【~】、☆~☆などのように、記号で囲う
・質問、疑問を投げかける文章にする
・感嘆詞を入れる「なんと!」
・キャラクターを設定する
・導入や「編集後記」などで、共感する笑いを誘う
ステップ3.開封率をチェックすることでノウハウを蓄積して成果を出す
業界や企業の位置づけ、リスト内容などにより異なりますが、一般の開封率は20%と言われています。
開封率を決めるのは、タイトルやコンテンツのほかに、各キャッチフレーズコピーとそのリード文、全体の流れ(構成)、画像処理
などを時系列でチェック、どういった条件でなら開封率が高いかの、検証と仮説を繰り返しながら当該メルマガ独自のノウハウを身に着けます。それこそが、一般論でなく、開封率のアップに役立ちます。