AI対策マーケティング(1)SEOの重要性とAI検索化によるビジネスチャンス

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今号は、「AI対策マーケティング」を考える5回シリーズの1回目になります。以下は予定になります。(変更になる場合がございます)
1号 SEOの重要性とAI検索化によるビジネスチャンス(今号です)
2号 Ai検索増加によるユーザーの傾向と取り組むべき対策
3号 AI検索に好まれるコンテンツ作成のポイント
4号 AIに引用参照されるために、コンテンツ作成で重要な内容
5号 AI検索対策で重要な、Webサイト作成の方法
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1.SEO検索とAI検索の共通点と違い
従来の検索エンジンでは、生成AIを活用したAI検索は、いずれも「ユーザーが求める情報にたどり着けるようにする」という目的は共通しています。しかし、そのアプローチや技術的な仕組みには明確な違いがあります。
検索エンジンはキーワードに依存したアルゴリズムによって構築され、クローラーがWeb上を巡回し、リンクをたどりながらページを発見・収集し、その中に含まれるキーワードや構造化データを分析してランキングを決定、特に、ページ内でのキーワードの出現頻度、被リンクの質と量などが評価指標となり、検索結果に反映されてきました。

近年の検索エンジンではAI技術の発展とともに「検索した意味」を理解しようとする方向へと進化しています。単純なキーワード一致ではなく、ユーザーの検索意図を汲み取り、コンテンツの文脈的関連性や意味的な深さに基づいて情報の順位づけを行うようになりました。

このように検索エンジンが“AI化”しつつある一方で、さらに生成AI検索は、根本的に異なるアプローチを取ります。AI検索はリンク構造に依存せず、Webサイト上のすべての情報を「回答素材」として取り込み、再編集・再構成してユーザーに提示するのが特徴です。ユーザーはリンクをクリックして情報を探すのではなく、AIから直接、要約や推奨といった「一歩踏み込んだ答え」を得るUXを体験できます。

検索エンジンは「リンクをたどって欲しい情報を探す」ナビゲーター、AI検索は「情報を読み解き文脈を理解したうえで回答を提示する」アシスタントと考えると、その違いがわかります。

検索エンジンとAI検索の両方に共通しているのは、「Web上の情報をいかに正確に取得し、ユーザーのニーズに合った形で届けるか」という点です。しかし、その評価プロセスや情報の取得方法・構造の理解の仕方・ユーザーへの提示方法などには、今後ますます大きな分岐が生まれていくと考えられます。
そのため、今後のWeb戦略では、「検索エンジン向けの構造化」と「AI検索向けの文脈化」という両軸での最適化が求められる時代に突入していきます。

 2.SEO検索の延長線上にAI検索がある
近年、生成AIの急速な普及により、ユーザーの情報収集行動は大きく変化し、ChatGPTやGeminiなどをはじめとする生成AIや、GoogleのAI Overviewに代表される「AIによる要約表示」により、Web画面を訪れずに情報を入手する傾向が強まっているため、企業のWebマーケティングにも直接的な影響を及ぼしています。

検索エンジンとAI検索はアプローチこそ異なるものの、「ユーザーに価値ある情報を届ける」という共通の目的を持ち、そのため、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)や一次情報の重要性、情報の正確性、コンテンツの更新性といった要素が重要視されています。

AIは、その学習元である検索エンジンで高く評価されているページなどのWeb上の膨大な情報をもとに回答を生成しています。

AI検索における回答は、検索エンジンで評価されたページ、つまり検索上位のコンテンツを“信頼できる情報源”として参照しやすい傾向があり、この構造により、検索結果上で上位表示されているコンテンツほど、AIに参照・引用される可能性が高くなります。逆に言えば、AIに情報源として選ばれるためには、まず検索エンジンで評価される必要があります。

SEOの基礎が整っていない状態でAI対策だけを行っても効果は出にくく、逆にSEOを強化することでAI対策にもプラスの影響があります。そのため、検索からの流入とAIからの流入の両方を確保するために、AI時代になっても、SEOは引き続き重要です。

Google自身も、「SEOは終わった」をきっぱりと否定、従来のSEOを完全に踏襲していると発表していて、質の高いコンテンツを蓄積することがAIに評価・参照される確率を高めるということは、これからも変わらない重要な点になります。

生成AIの活用が広がったとしても、目的である問い合わせや資料ダウンロードを達成するために、最終的には、企業のWebサイトへ訪問させる流れ自体が重要であるという本質は変わりません。

尚、現在のところ、SEOにおけるKWと違い、AI検索で入力するプロンプトの検索ボリュームを正確に把握することは困難な点もありますので、例えば、市場調査や現場の声に基づいて、ユーザーが入力するKWを想像し、SEO分析ツールでリサーチしつつ、ユーザーが入力する文章(プロンプト)を仮設しながらPDCAを回し検証と対策を行うことが重要になります。

3.AI対策がもたらす大きなメリット
AI対策に積極的に取り組むことで、これまでのマーケティング施策では得られなかった大きなビジネスチャンスを掴むことができます。
1)AI検索という新たな集客チャネルの創出
AIの回答内で自社サイトが引用元として表示されれば、それは新たな集客チャネルの開拓を意味します。特に、比較検討情報を探している見込み度の高いユーザーに対しては、専門性や信頼性を効果的にアピールすることができます。
2)AIからの「推奨」によるブランド認知度と信頼性の向上
ユーザーは、AIが提示する情報を「客観的で信頼できる」と捉える傾向があります。そのため、AIの回答に引用されることは、第三者からのお墨付きを得ることに等しく、ブランドの信頼性を飛躍的に高める効果が期待できます。これは、その分野における第一人者としてのブランドイメージを確立し、市場での権威性を強固にする絶好の機会と言えます。
3)競合に対する先行者利益の確立
AI検索はまだ発展途上の分野であり、多くの企業がその重要性に気づきながらも、具体的な対策に着手できていません。この領域にいち早く取り組むことで、競合他社に先駆けてAIに「信頼できる情報源」として認識させることができ、後から参入する競合に対して揺るぎない優位性を築くことが可能になります。
4)既存のSEO施策の価値を高められる
AI最適化対策はSEOと競合する施策ではなく、むしろSEOの成果を補完・強化する存在です。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高めたコンテンツは、生成AIだけでなく検索エンジンからも高く評価されます。つまり、AIからも選ばれるサイト構造の基礎がSEOで上位を目指すための施策にもなります。

5)長期的にコンテンツの価値を維持できる
AIが評価するのは、正確で信頼が置ける構造的な情報です。ターゲットに合わせた企画や記事の構成、データ構造を見直すことで、コンテンツの品質が向上します。
結果として、AIにも顧客にも理解されやすく、長期的に価値のあるコンテンツを構築できます。SEOのアルゴリズムが変化しても、AIが重視する内容の明確さと信頼性が担保されていれば、継続的に成果に繋げられるでしょう。

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