日常生活で当たり前の存在な商品は、価格勝負になりやすいものです。ですが、認知と理解をしてもらうことで、その価値が高まります。
今回は、日常生活で当たり前の存在な商品を取り上げたオウンドメディアを紹介します。
タイヤの製造会社がタイヤを専門に研究するメディア
タイヤを専門に研究する「タイヤゼミ」を舞台に、教授に扮した綾瀬はるかさんがタイヤの役割とその大切さについて講義します。
サイトのコンセプト
サイトを運営しているのは、株式会社ブリヂストンです。
ブリヂストンがお勧めするタイヤの選び方を紹介すると同時に、車に乗られる方々へ普段意識することの少ない「タイヤの知識」や「安全啓発」など、タイヤに関する様々な話を発信しています。
コンテンツ内容
実は、タイヤの基礎知識だけなら、すでに他のページにもあるのですが、表現が堅いことは否めません・・・
ですが、「タイヤゼミ」の場合、文章の記事だけではありません。CM動画も含まれています。さらには、芸能人を起用し、講師という形で、黒板に絵を描いたり、タイヤを使って説明したり、わかりやすくタイヤの価値をお伝えしています。
記事のカテゴリーは、シンプルに4つに分けられています。
TOPページのスライド部分に、オススメしたい記事がいくつか掲載されています。
現時点では、スタッドレスタイヤ中心の内容が多いです。スタットレスタイヤの基礎知識だけでなく、雪が降らない地域への訴求もおこなっています。
この辺は、新商品との関連もあるようですが、スタッドレスタイヤについては、誤解していたり、あまり知られてない情報が多そうなので、役立ちそうです。
記事ランキングなどは設けられておらず、更新頻度はキャンペーンに合わせてといったところでしょうか。
ゴールは、商品の認知と理解
メルマガ登録や資料請求などのゴールは設けられていないので、ゴールは、タイヤの認知と理解と思われます。
知名度のある有名な企業ですし、本社自体が販売しているわけではなく、街の代理店・取扱店が販売しているため、本社としては商品への認知と理解というところに力を入れているということになります。
(現時点での)結果
一応、分析ツールのSimilarWebで6月2現在のデータを調べてみると、
訪問者数はバラツキがありますが、30万前後のようです。ただしこれは、「https://tire.bridgestone.co.jp/」の数値ですので、他のページの数字も含まれています。当メディアサイトは、その下層の「https://tire.bridgestone.co.jp/tire-seminar/」になります。
流入の62.56%が検索によるもので、ダイレクト(ブックマーク)が23.78%、リンクからの流入が10.50%です。SNSは0.44%、Mailが0.14%。Displayが2.57%なので、ネットの広告も行っているようです。
知見
タイヤという車をつかう人にとっては、日常生活で当たり前な存在のため、なかなか意識することがありません。なので、「どういうタイヤを選べば良いのか?」「何を基準にすれば良いのか?」など、知らないことだらけです。そんな人に対して、イラストや映像でわかりやすく伝えるのは効果的です。
一見、芸能人を起用していて派手に見えますが、伝えている内容そのものは、しっかりとした技術力が土台にあるからこそ伝えられることなので、安かろう悪かろうを提供する会社にはできない内容なのです。