1.果たして、事業拡大に貢献している「オウンドメディア」か?
あらゆる施策は、事業拡大のためにあります。「オウンドメディア」も同じ。自社の強み(=他社との差別化)をサイトコンセプトにして、集客~見込み~成約へと誘導することで事業の売り上げが拡大します。
残念なことに、よく拝見し、ご相談で感じる重要な課題は事業と商品力の強み・コンセプトがぼやけ、どこも、似て非なるサイトになっていることです。想定する読者(=ターゲット)への、自社内及び流通販売店、メディアを巻き込んだ、新しい提言や発見を提示することで、潜在ユーザーを掘り起こし事業拡大に結び付けたいものです。
さらに、「オウンドメディア」の競合も増え、単体で機能するべきではありません。商品プランや流通販売組織の設計や既存メディアとのタイアップ広告、メルマガやMA、インサイドセールス等とも連動して展開するなど、中長期の計画を立てることも必須になります。
2.狙ったターゲット目線のコンテンツになっているか?
事業で狙うターゲットは、セグメントされています。「オウンドメディア」の成功の必須前提条件は、商品力(他社差別力)。商品力があればこそできる、サイトコンセプトや狙うべきターゲット(BやCをめ複数の場合も)のサイト運営中での修正も厭いません。
価格勝負になってしまっている企業や商品の場合では、コンテンツ自体が作れないか、読者にとって興味関心のないサイトになってしまい、失敗します。
たとえば、施設分類(医療施設や介護施設、公共自治体施設、文教施設、幼稚園、オフィス、商業施設、宿泊施設など)や職種分類(設計事務所、ゼネコン、施工店、コンサルタント、インテリアコーディネータ、医療従事者、ケアマネージャー、介護福祉士ほか)など、属性によって、まったく異なったターゲット目線にすべきです。
3.見込み客の育成ができているか?
「オウンドメディア」は、他社にはないニッチで付加価値(価格以外の魅力)あるニーズをサイト全体の記事体系(KW体系)によって集客し、認知~理解~比較検討~資料請求・お問合せといった各ファネルの段階を上り教育せしめ、誘導するものです。
ですので、タイトルやスローガン、カテゴリー、KW記事も、当然、事業や商品の強みが反映して当然。もし、反映されていなければ、たとえ、集客できても見込み客にできない結果になります。
よく拝見する「オウンドメディア」では、自社商品PR、又は、お役立ち情報のどちらかに偏っているケースが目立ちます。
ほかのメディアでは難しい、潜在ユーザーを集客し見込み客に育てるオウンドメディアである以上、その両方が、読者にとって自然に、自社にとっては売上に誘導出来るよう、タイトルやスローガン、カテゴリー、KW記事等が設計されるべきで、それによってはじめて、事業や商品の強みが狙うべきターゲット(読者)に届き、事業拡大の機会になります。
一般に、商品寄りKW記事は資料請求やお問合せには効果を出しますが、検索数(集客)が少なく、逆に、お役立ちKW情報は、逆に、検索数(集客)が多いが、資料請求やお問合せには結び付かない、といった特性があります。
BtoB企業さまの場合は、売りに直結する商品寄りKW記事を重視するケースが多いのですが、決して、お役立ちKW記事の充実も忘れないことです。
BtoBtoC企業さまの場合は、お役立ちKW記事を重要視するケースが多いのですが、必ず、商品寄りKW記事で資料請求や取扱店紹介に誘導すべきです。
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