【メルマガ】を考えるシリーズ5回目
【 原稿を作成する 】
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1.メールの目的・目標とターゲットを確認する
メール配信の目的・目標数によってターゲット(セグメントされた配信リスト)も、異なります。
2.原稿の作成
原稿は以下で構成されます。
①メルマガの名前や号数、会社名などの「ヘッダー」、「件名」周りのデザイン
②挨拶や内容説明などの「リード」
③ボリュームがある場合は「目次」
④「本文」と「添付資料」
⑤発行者の名前やお問い合わせ、メルマガ解除、フォームへのリンクなどの「フッター」
3.原稿作成上の注意点
大事なことは、自社との信頼関係を築くことがすべてのベースになるということです。
有益な情報を継続配信することで、知らず知らずに好意が生まれます。営業で言う、レターマンの法則、心理学では「単純接触効果」(ザイオンス効果)のために、長期的な信頼関係が築かれます。
自社の強みは何か、弱みは何か、どんなメリットを与えられるのか、なぜ自社商品でなければいけないのか、
など、自問自答して、心に刺さる切り口(コンセプト)をひねり出します。
開封前に、受信者が確認できる「送信日時」「差出人名」「件名」のうち、最も、大きく開封率に作用するのは、「件名」になります。「○○通信」だけではなく、内容が理解できる件名にします。営業色が強すぎる件名や件名に関係のない内容は避けます。
また、件名が枠に入る文字数も適度な長さにします。
全角で、25字以下、スマホで、17~20文字以下、長くなるほどに開封率が低くなる傾向があるようです。
開封されるタイミングは、配信後1時間がピーク、6時間以内に半数という調査結果もあります。メールの配信頻度を増やしながら興味を引くタイトルと内容を熱心に研究することが大切です。
1)読まれる件名とは?
①「役立つ」ことを言う
②「具体的」に伝える
・だれがつくったか
・どんな特長があるか
・どんな人が使っているか
・どういった効果があるか
・どの程度喜ばれているか(実証)
③「緊急性」を伝える(「役立つ」と併用する)
・3日間限定で〇○が手に入ります
・新鮮な・・・が先着〇○名
・高級スーツが〇○%割引
④目立つタイトルまわりの記号を使う
★やびっくりマーク、鍵カッコなど
⑤そのほか、
・数字(%や個数など)
・疑問符(なぜ~なのか?)
・擬音語・擬態語(ドカンと・・・)
・感嘆後((え~、実は知っていた・・・)
・焦らせる(今年初めないと損する・・・)
・オリジナルメソッド(独自の・・・)
・トレンド・ニュース(今年の・・・)
・反対語同士の用語(〇○に失敗する人、成功する人)
・希少性(3日間限定・・・)
2)掲載コンテンツは?
顧客は、常に、”良い情報”を求めています。
送信するターゲットが、どんなことに悩んでいるのか、どんな情報を望んでいるのか、「知りたい、欲しい情報が来た」と思ってもらう内容を考えます。「メルマガ」はラブレターにたとえられ、差出人を記号ではなく個人名にして、「個別の連絡」のように見えることで、開封率が上がることも考えます。そういった意味では、トピックやコラムのような、商売色のないコンテンツがあった方がいいようです。機械的にならず人間味ある対話をメールでも行うことを忘れてなりません。
コンテンツの例)
▢新商品・新サービス情報
▢社内の声(商品開発者、現場営業担当、幹部、コールセンター、研究所など)
▢プレスリリース
▢業界ニュース(業界誌タイアップ、国策情報)
▢キャンペーンやコンテスト、展示会やセミナーの案内・招待
▢HPの新着掲載の内容(カタログや商品情報、商品・提案動画へのリンクなど)
▢ブログ記事(需要喚起)
▢販売のお役立ち資料(チラシ、マニュアル、提案書、ニュースレターなどのツール)
▢基礎知識、ハウツー、販売ノウハウ(集客~商談・フォロー)
▢現場営業担当の声
▢販売成功事例(取材)
▢お客さまの購入の声(取材)
▢業界や専門誌、業界団体・協会、オピニオンリーダーとのタイアップ
▢調査レポート
▢編集後記
▢FAQ(よくある質問:営業やコールセンターの活用)
▢メール会員の活性化のためのクイズやアンケートなどの読者参加型施策やキャンペーンなどの特典、
座談会などが考えられます。
▢営業からの問い合わせに対する回答(コールセンターの活用もあります)
商品まわりコンテンツなら、「人物」に焦点を当てて取材することで、心を打つ、他にはない唯一無二の事例にすることができます。たとえば・・・
①「自社商品の選ばれる理由」記事
商品の機能紹介をしているだけのメーカーの一方的な商カタログ型ではなく(販売店に)選ばれた理由を詳しく記事にする
②「企業や事業部、マーケティング部門としての
商品情報発信」記事
なぜその商品は生まれたのか。商品を発売する(した)理由や、なぜその商品を提供しているのかという市場や業界に対する意義などを記事化する。その製品が持っている「WHY(なぜ)」の説明。
③「企画開発部門の担当者としての商品情報」発信記事
世の中に、同じ人はいません。なので、商品の提案や開発している、人も重要なコンテンツ要素になります。人に焦点を当てて商品提案の様子(提案や工夫など)や企画調査そして開発の苦労話しを語ってもらいます。
④「販売事例」記事
販売店が商品を実際に販売した経緯や販売した結果などの事例を、インタビューし、社名と説明で紹介。
⑤商品の「活用シーン事例」記事
商品がどのような用途で使えるのかの具体的な活用シーン事例。
⑥上手いってる会社へのインタビュー記事
上手くいっている販売店に、取材インタビューを行い、その様子を記事にしたり、動画にしたりなど。長編の場合はメルマガで分割紹介、ブログ記事にもする。
⑦よくある質問
一般ユーザや販売店からよく聞かれる質問をリストアップし、その回答をサイトに載せる。
3)そのほかの注意点は?
①主語と述語を明確にする
②本文は30~35文字で改行する
③同じ文末を多用しない
④わかりやすくシンプルな文章にする
⑤文字化け防止に機種依存文字は避ける
⑥読者に希望する行動を極力ひとつにしぼり、明示する