新聞や雑誌、週刊誌などの編集者は、いかにして、読者に読んでもらおうかと日々、研究し、取材し、原稿を考えています。お金をいただいているわけではありませんが、同じように、メルマガを配信する以上、読者に読んでもらえる魅力あるコンテンツを提供することが大事になります。
しかし、そうは言っても、月1回の配信頻度であったとしても、回数を重ねていけば、だんだんとコンテンツのネタがなくなり、「今号は何を届ければいいのか?」と悩んでしまうことも多いです。
今回は、コンテンツの元になる情報を、どうやって探し出していけばいいのか?について考えてみます。
社内の「コンテンツ」活用がメルマガ継続の秘訣
メルマガ担当者や関係者で話し合いをすれば、ある程度、使えるコンテンツ(情報)のストックはできるでしょう。
ですが、それがどこまで続くでしょうか?
持ち寄ったアイデアが必ずしも使えるとは限りませんし、
そもそも、メルマガ担当者は1人だけだとしたら、
マンネリ化したり、煮詰まってしまうのではないでしょうか?
そこで活用していきたいのが、社内の「コンテンツ」です。
HPの新着記事、社内で企画しているたくさんのキャンペーンなどの施策やパンフレットやマニュアルなどのツール、そういったタイムリーな情報だけでなく、コールセンターや研究所スタッフ、営業マンの日々の活動の声、FAQを探したり、購読している業界誌、編集後記リレーなど、社内で眠っている情報も活用できます。また予算があれば、商品クイズやアンケートなどその気になって考えられます。
この社内「コンテンツ」の活用が、継続的にメルマガを配信できるための秘訣にもなります。
眠っている社内「コンテンツ」も、ちょっとした工夫次第で、メルマガに生かせることができるのです。
こんなコンテンツ「ネタ・情報」が、社内で、眠っていませんか?
1.事例紹介
自社の製品やサービスの導入事例や活用事例の紹介していきます。
販売後そのままにしてしまい、「お客様の声」として取材していなかったり、していたとしても、ホームページに掲載したまま、昔の記事として埋もれてしまったり・・・と、眠っている情報の可能性は非常に高いです。
また、販売後、すぐには効果がわからない商品の場合は、1ヶ月~1シーズンなど経過した後に、お聞きする方法もあります。
紹介する時は、「自社の製品やサービスがいかに優れているか」など、自社目線になるよりも、その製品やサービスを購入・導入した企業が「こんな風に課題を解決できた」かをお客さまが共感できる視点にした紹介をするといいでしょう。
つまり、製品・サービスを主役にするのではなく、読者である購入者側が主役になるよう、製品・サービスは脇役に徹することがポイントです。残念ですが、事例の多くは、単なる企業の「”商品”事例紹介」になっているようです。
2.開発ストーリー
事例紹介が、製品やサービスを脇役にするなら、開発ストーリーでは、製品やサービスが主役です。
提供や販売に至るまでに、
- どんなニーズやウォンツがあり、
- どんな企画がされ、
- どんな開発・試作がされ、
- どうやって完成にまでいたったのか?
など、ストーリーを紹介していきます。
伝えたい想いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなど、「物語」を引用することによって、受け手側に強く印象付ける方法でもあります。ドラマタイズにできれば最高です。
機能的価値だけでなく、ストーリー性などの感情的価値を満たすことも求められるため、企業や商品・サービスのブランディングを意識したい企業には効果的です。
3.アンケート
アンケートを行い、その結果をコンテンツとして活用していきます。
展示会やイベントなどで収集する場合もあれば、メルマガ内やWEB上で収集することもできます。
予算をかけられるなら、アンケートを代行して行ってくれるサービスを活用するという方法もあります。
読者層に近い声を集めることで、親しみが深いコンテンツをつくることができます。
4.統計情報
新たな製品やサービスをスタートさせるとき、市場調査など何らかのリサーチをしているはずです。
こういった統計情報を活用していきましょう。
業界に対して、市場がどの様な位置づけにあるのかという情報は、意外と知られていないことです。
5.業界の最新事情
業界の最新情報は、どの業界でも求められます。
技術、素材、マーケティング、セールス・・・など、
御社の業界に、業界新聞があるなら、一度、客観的な視点で見直してみましょう。
客観的な業界情報に加え、自社の取り組みを加えることにも活用できます。
以上となります。
社内にある「眠っている情報」をメルマガのコンテンツにすることは、意外と難しくはありません。
多少、古い情報だったとして、現在の情報との比較をすることで、コンテンツとして活かすことも可能です。
メルマガコンテンツを充実させる源は、社内にたくさんありますので、どんどん発見していきましょう。