タイル・インテリア建材というコンテンツはオウンドメディアとして成り立つのか?
「○○はオウンドメディアとして成り立つのか?」という視点で、今回取り上げていくのは「タイル・インテリア建材」です。
以前、似たようなジャンルで「住宅建材」を取り上げましたが、大まかな見解は変わりません。
- カタログ系なのか?ライフスタイル系なのか?
- 商品を主役にするのではなく、コンセプトを主役にする。
今回は、住宅建材の中から「タイル・インテリア建材」という分野に絞って、深掘りしていきます。
「タイル・インテリア建材」だけを単体で伝える必要はあるのか?
単体のオウンドメディアは、読み手にとって不親切?
過去に、住宅を構成するパーツの一部として、浴室(+洗面室)や照明器具を取り上げました。これらは、単体のオウンドメディアとしても成り立ちやすいカテゴリーになります。
なぜなら、キッチンや浴室(+洗面室)は、住宅を構成する空間の中でも、人気のあるカテゴリーです。
また、照明器具は、置型照明だったり、ソケットさえ設置されていれば、自分達で変えることができる手軽さもあるため、知りたい欲求が強いカテゴリーです。
その反対に、「サッシや玄関」「トイレ」はどうでしょうか?
サッシや玄関は、多様性に乏しく、他社との差を出しにくいですし、一般の方もそこまで意識している分野ではありません。家全体や雰囲気は気にしても、「サッシはこれ」「玄関戸はこれ」と商品を指定するほど、こだわりのある方はほとんどいません。
また、トイレは、洗面や浴室と比べても、家族の間でもよりプライベートな空間になるので、ワクワク感もなく、自由にトイレをアレンジしようという考えにもなりにくい現実があります。
なので、これらはコンテンツとしては成り立つけど、単体のメディアとして伝えるには、ハードルが高くなります。つまり、関連した何らかと合わせて伝えていくほうが、読み手にとっても親切なのではないでしょうか。発信者側の都合で情報を絞り込むのではなく、読み手目線を大切にしたいところです。
コンセプトがあり、それを「タイルやインテリア建材」が実現するという考え方
建材となると、どうしても商品を中心に取り上げたくなりますが、それには限界があります。「こんなタイル(インテリア建材)が良い」「あんなタイル(インテリア建材)が良い」と勧めたところで、お客さんはタイル(インテリア建材)を使うことが目的ではありません。
わかりやすいコンセプトがあり、それを「タイルやインテリア建材」が実現するという考え方にならないと、メディアとしては大きく展開していかないでしょう。
簡単な例として挙げるなら、「ラグジュアリー」をコンセプトにしたとします。すると、数あるタイル(インテリア建材)の中でも、高級感を演出できるタイル(インテリア建材)を抜き出すことができます。また、高級感を演出できるタイル(インテリア建材)をより引き立たせるサブアイテムなども取り上げることができます。
コンセプトを軸にした記事であれば、メインの商品(タイルやインテリア建材)からズレた記事であったとしても、読者にとって役立つ内容を届けられます。つまり、毎回メインの商品(タイルやインテリア建材)を売り込む記事でなくてもメディアとして成り立つので、読み手からの信頼も得やすくなります。