非住宅建材というコンテンツはオウンドメディアとして成り立つのか?
「○○はオウンドメディアとして成り立つのか?」という視点で、今回取り上げていくのは「非住宅の建材」です。
住宅用の建材は、過去にも取り上げました。住宅用の建材は、施工業者だけでなく、一般の方も自身の家づくりにも関わってくるため、閲覧する傾向はあります。
ですが、非住宅の建材の場合、一般の方の関わりがない分、企業や業者だけが注目するコンテンツになりやすいです。この辺り、どのようにしてコンテンツを考えていけばいいかを取り上げていきます。
非住宅建材に関するオウンドメディアも、本質は住宅建材と同じ
住宅建材の時に、切り口は2つあると挙げました。
- 建材の機能・性能を深く伝える、カタログ系
- その建材を使うことで得られる空間や時間を伝える、ライフスタイル系
非住宅建材の場合は、ターゲットや閲覧者が企業や業者に偏る分、1のカタログ系で、建材の機能や性能をより深く伝えることがベースになってくるでしょう。
また、非住宅の場合はライフスタイルではないので、2の部分はライフスタイル系ではなく、
2.各分野の総合的ノウハウ
といった、ノウハウ系が求められるでしょう。
1.建材の機能・性能を深く伝える、カタログ系の例
以前にもお伝えしましたが、1のカタログ系で例を挙げるなら、以前も紹介したこちらのサイトが参考になります。
建材ダイジェストでは、建材そのものに焦点を当て、その建材の中身を掘り下げ、記事にしています。説明だけで終わるカタログでは知ることができない「体験感」を感じさせる内容になっています。
商品の機能・性能を深く伝える、カタログ系の場合、単に機能・性能を伝えるだけなら、カタログだけで十分です。オウンドメディアとして必要になってくるのは、カタログでは伝えられないリアルな感じを伝えるのが、大事な切り口でもあります。
2.各分野の総合的ノウハウ
非住宅と一言でまとめられていますが、その中には色々とあります。
- 店舗・事務所・倉庫
- 公共施設
- デパート・スーパー
- ホテル・旅館
- 病院・福祉施設
- 幼稚園・保育園
- 学校
- 劇場・ホール・展示施設
- スポーツ施設
国の施設でない限りは、どれも経営をしていかなければならない分野ばかりです。ということは、人・物・金といった総合的なノウハウを知りたい方達は多いと思います。
例えば、幼稚園や保育園で挙げるなら、
- 園児の事故を防ぐにはどうしたらいいか?
- 保育士の負担を減らすにはどうしたらいいか?
- 園児の健康を保つにはどうしたらいいか?
- 近隣への音の配慮をどうしたらいいか?
- 園児や保護者を心地よく出迎えるにはどうしたらいいか?
- 運営費を抑えるにはどうしたらいいか?
- 災害が来た時、どうしたらいいか?
などが挙げられます。こういった課題に対して提案できるノウハウは、1のカタログ系よりもかなり魅力的なコンテンツになります。(もちろん、その分、ハードルは高いです。)
ノウハウの中には、建材で解決できることもあれば、そうでないこともあります。なので、建材ばかりのコンテンツにすることはできません。ですが、その分野の人にとってみると、総合的ノウハウはかなり重宝されますので、人は集まりやすくなります。
これから非住宅建材のオウンドメディアを構築していくなら、ある特定の分野の総合的ノウハウを発信するメディアにしていきましょう。