会社のホームページだけで大丈夫でしょうか?!【ネクストライク159号】
現状、ほとんどの企業様に、会社案内パンフレットがあるように、ホームページ(コーポレートサイト)があります。株主や投資家、取引先、リクルーターなど向けに、企業の成り立ちから事業や組織、商品紹介、パブリシティなど、これを見ればその会社のことがわかる”会社の顔”です。
でも、ネット社会になったにもかかわらず、伝える情報は、”会社の顔”だけでいいのでしょうか?
また、最近は、ホームページをリニューアルしたので、これで大丈夫、目的は達しました・・・といったお話をお聞きすることが多いようです。部署としてはそれでいいのかもしれませんが、会社組織全体の立場で考えたとき、これで本当に「ネット活用」できていると言えるでしょうか?
ネット社会、スマホなど携帯が生活やビジネスの情報収集の中心的なメディアになった今、「ネット活用」をもっと積極的に考えられたらいかがでしょうか?。
戦略的マーケティングコミュニケーション活動の提案を行う立場として、ホームページ中心の広報的役割の時代は終わり、「ネット活用」を重視することで、営業(売上)に結びつけ、そして、事業の拡大を図るべき時と考えます。柔軟でスピード感ある対応が必要です。
「ネット活用」は時代、社会の要請・・・
1.昔・・・会社のホームページを作ることが目的⇒会社の顔をつくる。
実際、会社案内や商品カタログをそのままサイトに掲載したホームページは、確かに会社の顔にはなるものの、ホームページの目的や機能想定するターゲットを考えれば、他社差別化やターゲットの興味関心・問い合わせ、売り上げ貢献には結びつきません。
2.いま・・営業してくれる「ネット活用」を考える⇒売り上げに結びつける。
日々進化しつつあるネット環境により、取引先やエンドユーザーが営業の訪問や展示会・セミナー、キャンペーン、企業目線の広告などを待つことなく、日頃から、身近なネットで情報収集検討することが、もはや習慣化しています。(国策や企業や学校などIT化でこれから確実に、もっと加速します【確定した未来】)
そういった彼らとの接点を持つことができる「ネット活用」が重要になります。営業してくれる機能を持つ「ネット活用」こそ、採用すべきではないでしょうか?(その時代その時代に合った柔軟なマーケティング活動が必須です)
3.これから・・「ネット活用」で事業の拡大を図る⇒持続的な経営の安定化へ。
会社のホームページだけではなく、商品サイトやブランディングサイト、集客サイト(オウンドメディア)といった顕在層や潜在層などのターゲットを囲む目的のサイト(待ちのスタイル、プル型)と、蓄積された情報をしかるべきターゲットに届けるメルマガやMA(攻めのスタイル、プッシュ型)の両方を上手に組み合わせて運用することが、マーケティングコミュニケーションの核心になります。
また、それを、中心から、または側面から支援するのが、従来のセールスプロモーションや広告の機能です。
これも重要です。
たとえば、あるユーザーはこんな動線で商品を発注します。
ひとつの、モデルケースです。
その人は、ある悩み、ある希望を日頃、なんとなく抱えていました。ある日、手元の携帯で気になるワードで検索すると、集客サイト(オウンドメディア)の”お役立ち”情報が目に留まり、それが少しお気に入りのサイトになり、時々見るようになりました。(TVや雑誌の広告、近隣口コミ、店頭などのキャンペーン、展示会、ショールーム告知、新聞折り込み、チラシなども影響)
その後・・・ある出来事のために、商品のことが気になり「商品サイト」「ブランディングサイト」そして、最後に、会社のホームページ(会社の信用性を確認)を見ることになりました。
それから半年後に・・・サイトの閲覧やメルマ登録、資料請求、資料のダウンロードなどしたことで、メルマガを受け取り続けた結果、ある商品を発注しました。(商品説明、見積もり、プラン、納期の相談なども影響)
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広報部はホームページ、宣伝部はブランディングサイトと広告、マーケティング部や事業部は集客サイト
(オウンドメディア)・商品サイト・セールスプロモーション・展示会など、営業部は日頃の営業はもちろん、メルマガやMAなどをそれぞれ部署の目的と機能こそあれ、会社組織横断的な課題として柔軟に「ネット活用」を考える時ではないでしょうか?
ターゲットは、きっとそれを待っております・・・