Web集客について考える(集客概論)【ネクストライク147号】
Webでの失敗の原因のほとんどは、良質なコンテンツが定期的に掲載できないことにあります。それが出来た上で、次に、課題となるのが、集客です。
本号は、「集客」について考えます。
商品購入するために検索する人は1%と言われています。ですから、アクセス増のためには、そのほかの、より多くの人に知っていただく必要があり、検索上位にブログ記事を表示させることが大事になります。Web集客するには、大きく、アクセス数とコンバージョン(CV)率(=成約件数/アクセス数)のアップが対策になります。
1.アクセス数のアップ
何より、良質なコンテンツを継続的に掲載することを大前提として、アクセスアップを考えてみます。
広告を出す方法と出さない方法の、2つを考えます。
1)広告を出す方法
①リスティング広告(あらかじめ設定したキーワードで検索結果画面のトップの広告枠に表示)
②SNS広告
③インフルエンサーに紹介してもらう
注1)広告費は売上げに必ずしも比例しない場合がある
注2)リスティング広告費の20%が代理店フィーに加算される
注3)SNS広告は、認知や興味関心を促進する目的、購買には結びつかない
・Twitter広告 ユーザーが実際ツイートした言葉に関連した広告を表示できる
・Facebook広告 Facebookを利用しているユーザーの属性を指定して広告を表示できる
・Instagram広告 上記と同じ
・LINE広告 ユーザーが利用している「タイムライン」や「LINEニュース」に広告を表示できる
・YouTube広告 サイト画面の上部や投稿動画を閲覧する直前、動画再生中に広告を表示できる
2)広告を出さない方法
検索上位表示させる「SEO対策」を行ない、狙ったキーワードのコンテンツ(ブログタイトルと記事)を増やします。SEOキーワード戦略は、短期と長期の2つのやり方があります。
①【短期的に検索を増やす】
一気に増える「トレンドキーワード」を使う。いま話題になっている、これからなりそうなトレンド、カレンダーの時節や記念日、大きなイベント、社会的な関心ごとなど、読者が興味を持っているであろう心理状況を想像して、キーワードを考え、ブログ記事を作成します。
②【長期的に検索を増やす】 検索数が少ない「ロングテールキーワード」を使う
ひとつひとつは少ない検索数ですが、それがたくさん集まることによって、結果として、多くの検索数を獲得することができます。
③リンクされた他サイトからの流入
④メルマガからの流入
⑤プレスリリースでの告知
⑥イベントや展示会、セミナー、ショールームなどでの告知
⑦コーポレートサイトからのリンク
⑧組織化した販売店HPへの掲載
⑨営業現場での紹介(サイトのご案内パンフの活用や紹介キャンペーン)
3)アクセス数を上げる際の注意点
メルアド会員を増やすなど、アクセス数を上げることにあまりに力を入れ過ぎると、コンバージョンは下がる傾向があります。あくまでも、将来の見込み客を想定したコンテンツを作成・掲載したサイトにすることが重要です。要は、まったく見込み客にならない数を集めても、何の意味のないことです。これは、コンテンツの質重視の考え方とも一致するのです。
2.コンバージョン(CV)率のアップ
集客できたら、次に、その見込み客の中から成約に結びつける必要があります。
いわゆる、「すぐ、欲しい」人向けに、わかりやすいデザインとキャッチ・リードを備えた、専用「申し込み」獲得用のランディングページを用意します。
注)ランディングページに誘導する手法は2つ。
①【認知型商品の場合】広告を出して直接、呼び込む
②【説得型商品の場合】ブログ記事を経て呼び込み、メルマガ登録させて見込み客へと育成する
次に、コンバージョンのボタン(CTA)の設置方法の検討を行ないます。
1ページに、CTAボタンは1つにする。『資料請求』「問い合わせ」など複数のCTAを設定すると、せっかくの見込み客が迷ってしまい、ボタンを押しそこなうことがあります。そのページで、一番してほしいCTA、ひとつだけに絞り、ほかは、あとのステップで設定します。
◆WebサイトのCTAの例)
・メルマガ登録
・無料レポート
・資料請求
・セミナーやイベント、電話予約
・見積もり
・お問い合わせ
・購入
◆ブログ記事内での集客のCTAの例)
・メール相談
・ブログ会員登録
・コメントの記入
・SNSの登録やフォロー
※資料請求を増やすアイデアにはこんな方法があります。
・パンフレット、サンプルを写真で見せる、目次の紹介、ページ数や内容の特長など具体的に説明する
・わかりやすく、数字でメリットを入れ、今すぐ請求する理由をタイトルに込める
・魅力的な特典(無料のモニター、体験、相談、ノウハウ)を用意する。
・ベネフィットをしっかり言う
・動いてほしい具体的な行動そのものを、コピーに入れる
・アドレス取得だけを目的なら、登録項目は、最低限(名前とメルアドだけでも)にする
・手間や不安を取り除く言葉を添える
・送信ボタンは、目立たせる
3.そのほか
Web集客対策の手順を踏んで、半年~1年程は、経過を分析・検討します。以下のテストを繰り返します。
①成約数が40を超えるまでは、成約率を正しく計測できないため、まず、アクセス数を増やす
②コンバージョン率を上げる(※一般にCV率は1~2%と言われています)
③成約数を上げるために、アクセス数を上げつつ、CVも検討する
※ことわざ
誰でもテストを徹底的にすれば、事実上、マーケティングの天才になれる。(ジェイ・エイブラハム)