Webマーケティングの考え方と実践方法⑧【ネクストライク134号】

「Webマーケティングの考え方と実践方法」シリーズの
8回目【コンテンツの種類を4つの視点で整理する】です。

これからの予定です。
8回目 コンテンツの種類を4つの視点で整理する。
9回目 改めて「オウンドメディア」を考える。
10回目「マーケティングオートメーション」を考える。

弊社の基本的なスタイルとして、お伝えできれば思います。

8.コンテンツの種類を4つの視点で整理します。
コンテンツづくりだけは、自動化できません。
マーケティングもわかるWebプランナーとエディター、コピーライターなどのプロの手が必要です。
企業視点ではなく、ユーザー(ターゲット)視点(業種・業界、職種分野、決定権者など)を客観的、専門的に、考えることが大事です。肝心のコンテンツが魅力的でなければ、せっかくお金と知恵・時間も無駄になります。魅力的なコンテンツは、SEOで上位に表示され、集客コストは低く済み、また、競合会社との差別化ができ、結果、成約率も高くなります。
コンテンツの質よりも量を優先して増やし、積極的にSEO対策やリスティング広告などに力を入れれば、
一時的には、アクセス数を稼ぐことはできますが、どれだけアクセスを稼いでも、それが最終的な成果に結びつかなくては、 何の意味もありません。コンテンツについては、ある一定の量を増やしていく前提で、
アクセス分析し、SEO対策しながら、質を重視して作成します。

BtoBtoC サイトは、新規営業の最前線だとすると、他社にはない、他社は気づいていない、お客さまにとっても『 差別化できる戦略コンテンツかどうか』が大事です。商品のハードではなく、お客さまから見た「セリングポイント」の視点を重視します。粗製乱造は、信頼を得ません。

視点1.コンセプト別に、次の5つが考えられます。

1)「課題解決」のコンテンツ
実際の検索キーワードも含めて、お役立ち情報、ノウハウ、基礎知識、Q&A、技術資料、動画セミナーなど「この会社のサイトには、参考になる情報がいつもある」と印象づけ、リピートしてもらいます。
2)「リスト獲得」のコンテンツ
ホワイトペーパー、商品プランやスペック技術資料(DLしてもらうことでリストを獲得する)など
3)「商品の優位性訴求」のコンテンツ
自社ならではの提案・技術サポートや営業支援ツール、アフターサポート、独自のビジネスモデルなど
4)「自社にぴったり」のコンテンツ
同じ業界・業種、規模や課題ニーズに沿った、市場トレンド、調査結果、効果エビデンス、提案・納入事例など
5)「信頼性訴求」コンテンツ
会社情報、理念や哲学、ビジョン、実績、新規事業の取り組みなど

視点2.記事タイプ別に、次の3つが考えられます。 

1) 「エバグリーン」タイプ
「流行に左右されない、常にみんなが興味関心を持つ」コンテンツです。
その商品・サービス、カテゴリーで欠かせない、基本的だけでなく、専門的にも網羅された記事コンテンツです。競合上は、他社に先駆けて掲載することに意味もあり差別化できます。
2)「トレンド」タイプ
世界の流行や新たな国策、大きなイベント・行事、社会的な話題、著名人の言動のほか、業界や商品・サービスに関連してのキーワードをコンテンツに反映します。アクセス数を増やすほか、SNSで拡散が期待できます。
3)「課題解決」タイプ
「お客さまの抱えている潜在&顕在的な困りごとや疑問、不安、あきらめていることで解決できること、 要望、希望などを解決するコンテンツ」です。FAQなどからも考えられます。

視点3.お客さまの心理段階別に、次の3つが考えられます。

1)認知・興味関心・理解の段階
・会社概要などで、会社のプロフィールを調べる
・商品・サービスの特長や強みとするスペック、価格、採用事例
・一般的な情報提供の機会(セミナーや展示会、ショールームなど)はあるか
・資料のDL
2) 比較・検討の段階
商品の詳細情報を知りたい(採用実績や説明する動画、他社比較、FAQ、営業情報活用など)
・社内稟議・申請書の資料にしたい(導入・運用の効果や問題点、納期、トータル費用、コストパフォーマンスなど)
・会社の信頼度を図る(企業理念や沿革、体制、コンサル指導の能力など)
3)購入の段階・・・支払条件や契約方法、導入サポートなど

視点4.コンテンツの特性別に、次の4つが考えられます。 

1)「教育啓蒙」型
どちらかというと、顕在客を対象とした、お客さまの困りごとに焦点を当てたコンテンツです。
正しい商品やサービスの選び方を説明しながら、自社商品の強みにも誘導する目的で作成します。
競合他社よりも、自社の強みが多いほどに、さまざまな切り口で、コンテンツを作成することができるので、商品力に自信のある企業や商品・サービスに適しています。
2)「コンテンツSEO」型
検索順位を優先して、コンテンツづくりを行ない、どちらかというと、潜在客を対象とした育成に効果があります。ビックワードだけではなく、ロングテールワードを検索で拾って、比較的、ニッチなワードでコンテンツを作成することで、ビックワードで拾えなかった検索を獲得します。
3)「他メディア上への掲載」型
ユーザーが知りたいことと企業側が伝えたいことの中間に位置した、読者が共通している他メディアに、 主旨のあったコンテンツを掲載します。
4)「面白ネタ」型
「面白い」、たとえば、いままで見たことのないような、体験や比較実験などのコンテンツで興味関心を得ます。通常に考えられるコンテンツでは限界がある、興味関心が薄れている、実感がわかないなどの場合、新鮮味を出して、アピールする方法です。