企業向けのBtoBメルマガでも効果測定は必要なのか?

メルマガを配信するということは、「顧客との関係性強化」することにも繋がります。その「関係性」を把握していく上でも、配信後の効果測定は必要になっていきます。

ですが、メルマガを配信したものの、配信後の効果測定をしてないという企業もいるのではないでしょうか?

配信先が20~30件程度なら、有料の配信ツールを使わず、BCCの一斉配信などで対応している所も多いですが、500件を超えるのであれば、有料の配信ツールを取り入れ、効果測定できるようにしておきましょう。

メルマガが、顧客との関係性強化に役立つと言われても、適切な効果測定が行っていなければ、費用対効果の高いメルマガ施策にはなりません。実際、効果測定を行なわず、メルマガの効果も分からないまま、対策も打たずに、継続して配信する企業もあるくらいです。

顧客との関係性を強化し、売上へと繋げていくのであれば、メルマガの効果測定をきちんとしながら、配信を継続することが求められます。

そこで今回は、効果測定の主な項目の一般的な数字を紹介します。

開封率の平均はいくら?

最低でも、メルマガが開封された割合を確認する「開封率」は確認しておきましょう。

メルマガの開封率の平均は、業種によって異なりますが、約20%ぐらいです。30%だと高い部類に入ります。メルマガを理解されていない方の中には、開封率100%を求める方もいますが、それは無理な話です。

また、複数の業種が配信先であれば、その業種別にセグメント分けして送りましょう。

メルマガの開封率は、タイトルや差出人、送信時間によっても変化します。企業向けのBtoBメルマガの場合、受信側の休日に送ってしまえば、開封率は低くなりやすいです。

なので、一斉送信してしまうと、業種別の開封傾向がわかりにくくなってしまいます。

クリックスルー率の平均

クリックスルー率=メルマガ内のリンクをクリックした割合。

メルマガのクリックスルー率は、開封率の1/10程度が平均値とのこと。メルマガの開封率が20%であれば、クリックスルー率は2%程度が目安になります。

数字としてそこまで気にする必要はありませんが、クリックスルー率からわかることは、「開封したからといって、必ずしも記載されたURLをクリックするとはかぎらない」ということです。

つまり、情報を簡潔にしてメルマガ内で伝えられるなら、わざわざクリックさせてWEBページに飛ばさない方がいいということです。

エラーなどの不達率の平均

メルマガを配信すると、受信者側の状況によって、エラーでメルマガが届いていないことがあります。

不達(エラー配信)の理由には、

  • メールアドレスの間違い(存在しない等)
  • 迷惑メール扱いされている。
  • 受信箱容量がいっぱい。
  • 受信サーバーの一時的な障害。
  • 不在時の自動返答設定をしている。

などの理由が挙げられます。

上記の中で厄介なのが、「迷惑メール扱い」です。有料の配信ツールだと「迷惑メール扱い」された場合、エラー確認が可能ですが、BCCの一括配信では、迷惑メール扱いになっているかどうかは把握できません。

不達率の良し悪しは、どれだけの新鮮で濃い顧客リストがどうかを示す指標にもなります。

名刺から勝手に送れば不達率は高くなりますし、相手側から登録する方法で配信すれば、不達率は低くなります。

不達率の平均値は、2~3%とのこと。

なので、定期的にリストのメンテナンスを行い、できるだけエラー率を1%以下に抑えるのが、理想的な運用方法になるでしょう。

解除率(解約率)の平均

メルマガの解除率の平均は、0.25%と言われてます。

こちらも上記と同じで、名刺から勝手に送れば解除率は高くなりますし、相手側から登録する方法で配信すれば、解除率は低くなります。

例えば、何回か開封していて、その後メルマガ解除に至ったということであれば、内容が求めていたものとは違ったということが考えられます。配信ツールの中には、解除時にその理由が聞けるものもあります。

配信回数が多い方が、改善はしやすい。

企業向けのBtoBメルマガでも効果測定は必要です。配信によって効果測定が可能になり、改善策を練ることができるため、配信回数はほどほどに多い方が改善に近づきやすくなります。

企業向けのBtoBメルマガの場合、最低でも月に1回は配信を行ない、効果を測定した方がいいでしょう。