業務用空調機器というコンテンツはオウンドメディアとして成り立つのか?
「○○はオウンドメディアとして成り立つのか?」という視点で、今回取り上げていくのは「業務用空調機器(業務用エアコン)」です。
業務用なので、一般向けの商品ではなく、店舗・オフィス用や、ビル用・設備用といったエアコンが中心となります。
基本は「お役立ち情報」。加えて、事例や販売施工店の紹介。
コンテンツの基本になってくるのは、「お役立ち情報」です。
例えば、
- 能力(馬力)や機能、形状などの、選び方に役立つポイント
- 地域や場所、業種に合ったエアコンの選び方
- お申込みから工事までの、導入の流れについて
- 日頃のメンテナンス方法
- 省エネなど節電になる上手な使い方
- 費用や導入時の支払い方法
など、業務用エアコンを選ぶ際のポイントや、買い替えのタイミング、上手な使い方、お手入れやメンテナンスなどについて、お客様のお悩み解決につながる、お役立ち情報が基本になってきます。
選び方といっても、メーカーが運営元ですと、他社製品を使った比較紹介はできないでしょうから、自社製品の中での比較になります。なので、ある程度の種類がないと、コンテンツとしてはさびしいものになりそうです。
DIYで設置できない分、販売施工店の信用度も大事
お役立ち情報に加えて、納入事例やお客様の声もコンテンツになります。
単なる製品だけの写真では伝わらない、室内機や室外機の配置の様子がわかることも貴重な情報です。また、買い替えの場合だと、入れかえ時の様子がわかる情報があると、イメージしやすくなります。
製品の特性上、購入した本人がDIYで設置できるものではないため、販売施工店が必ず関わります。なので、製品単体の情報と同じくらい、販売施工店の信用度を高める情報も必要になります。
オウンドメディア例
すでに、空調専門メーカーのダイキンでは、業務用エアコンに関する総合情報サイトを運営されています。
単に販売施工店を探すサイトではなく、お役立ち情報を中心に、事例も掲載されています。
デザイナー視点のオウンドメディア
さらに、そのダイキンでは、デザインの部分をピックアップし、「空気のデザインを考えるコミュニケーションサイト」というテーマのオウンドメディアを立ち上げています。
コンテンツとしては、製品情報を伝えるカタログの様なものではなくて、
- デザインの取り組み
- 様々なクリエイターが思う「いま、創造すべき、空気」について
- 発信してきた様々な提案
など、プロダクトデザインの考え方や、開発のストーリー、空気に対する哲学や世界観などを、発信する内容になっています。
採用情報のページもあるので、会社が発信するその世界観に共感できる人を集めやすいという利点もあります。