介護用食品というコンテンツはオウンドメディアとして成り立つのか?
「○○はオウンドメディアとして成り立つのか?」という視点で、今回取り上げていくのは「介護用食品(治療食)」です。
「食への啓蒙」「お役立ち」「レシピ」
押さえておきたい基本的な内容は、「食への啓蒙」「お役立ち」「レシピ」です。
介護食だとしても食へのこだわりは必要
介護食を自分で作るとなると、「いつも決まった食材やメニューになる」「家族の食事とは別につくらないといけない」「栄養素が足りているのか心配」など、様々な課題があります。
これらの課題から、介護用食品の必要性や、高齢者の「食」にこだわる重要性を伝えていくことが求められてきます。
ちなみに、介護食の場合、コンテンツをつくる際によく設けられる「選び方」は、あまり望ましくないでしょう。
介護食の大半は、嚥下機能の落ちた高齢者に対しての食事で、高齢者それぞれの食べる能力に応じて、さまざまな種類に分けられます。
ですが、人によってどのような食事をすれば良いかが違いますので、自分で判断するより、主治医と相談し、栄養士から具体的な指導を受けた上で開始した方が望ましいです。
なので、「選び方」は知識として伝えたとしても、注意書きが必要でしょう。
お役立ち情報だけでは差を出しにくい
お役立ち情報として、食べやすい、飲み込みやすいなどの「おいしく食べるための工夫」も必要でしょう。
例えば、
- ぱさぱさしたものは、どうすれば食べやすくなるか?
- 固いものは、どうすれば食べやすくなるか?
- 炒めもの、あげものは、どうすれば食べやすくなるか?
- 汁気のあるものは、どうすれば食べやすくなるか?
- 食欲不振の時、どんな風に解決すればいいか?
などです。
また、「食事の姿勢と座り方」「食べさせ方、飲み込ませ方」などの、食事介助の情報も必要でしょう。
例えば、
- 椅子を利用する場合
- 車椅子を利用をする場合
- ベッド上の場合
などです。
ただ、お役立ち情報は、どこも似たような情報になりやすいので、それだけでは差別化はしにくいです。
レシピには”しずる感”のひと工夫
介護食は栄養のバランスが大事ではありますが、一般食と同じ様に、「美味しさ」も必要です。
一般食のレシピサイトでは、写真にこだわったり、作り方を動画で伝えたりと、美味しさを伝える工夫をしています。
下記のいくつかのサイト例を挙げていますが、やはり写真に力を入れているサイトは、料理が美味しく見えます。
EC機能を備えたサイトが多い
介護食には通販以外に、配食サービスや食材宅配サービスなどもあります。ですが、価格も含めた手軽さを考えると、通販やスーパーやコンビニで求める方は多いでしょう。
現在のところ、通販のEC機能を備えたサイトが多いです。