ハウスメーカーというコンテンツはオウンドメディアとして成り立つのか?
「○○はオウンドメディアとして成り立つのか?」という視点で、今回取り上げていくのは「ハウスメーカー」です。
ハウスメーカーというコンテンツというよりは、ハウスメーカーがオウンドメディアを行う場合、どんなコンテンツが必要か?という視点で、取り上げていきます。
ノウハウで訴求?商品で訴求?ライフスタイルで訴求?
基本になる、家づくりノウハウでの訴求
家づくり系のオウンドメディアにとっては基本となるのが、「家づくり・住まいづくりのノウハウ」です。
自社に対しての興味関心の有無を問わず、住まいづくり全般に関心がある人向けに作り込むことが多いです。また、注文住宅とはいえ、住宅のことのみならず、住んでからのライフスタイルをイメージさせるような、コンテンツも必要になってきます。
例えば、、、
- 住宅ローンや税制事情、建築費用などのお金に関すること
- 土地やスケジュールに関するアドバイス
- 間取りや暮らし方のヒント
- フローリングをきれいに保つ方法などのメンテナンス
- 住宅設計者の紹介や、営業マンの見分け方などの人を中心としたノウハウ
- 夫婦の家事意識調査などのリサーチデータ
- ペットと一緒に豊かに暮らすノウハウ
- エクステリアや植栽
- 二世帯、三世帯住宅
など、今後家を建てる人にとって役立つ、住まいづくりのお役立ち情報が、コンテンツになっていきます。
また、宣伝色が強くならないよう、専門家、読者、業界精通者などから見た、第三者的な視点での情報も求められてきます。その方が、情報の信頼性が高まります。
ただし、基本であるがゆえ、どこも似たようなテーマで、似たような答えになることは否めません。
ノウハウでの訴求を主としたものには、以下のようなものがあります。
商品力を活かした訴求
大手のハウスメーカーになると、中小の地場工務店とは、強みや弱みが違うため、できることが異なってきます。
その一つが、商品力です。その商品力を活かし、商品を中心としたサイトを設けるという方法もあります。地場工務店の場合は、事例写真に施主が入った温かみのある手法を取ることができますが、大手ハウスメーカーの場合は、そういったことはができないため、より商品に頼らざるをえません。
例えば、、、
注文住宅のハウスラインアップ、建築事例、間取りなどの暮らし方提案、見学会やキャンペーン情報など、よくあるコーポレートサイトの中に、商品ページを設け、いち商品の情報を十二分に伝えているというものです。
この方法の場合は、既に自社の注文住宅に興味関心がある人向けに、情報提供を行うものなってきます。
ライフスタイルの訴求
地場工務店の場合は、施主が実際に暮らしている様子を撮影した施工事例を活用することができるので、その手法でライフスタイルへの訴求が可能です。ですが、大手ハウスメーカーの場合は、事例に住み手を公開することはしませんので、違った切り口での訴求が必要になってきます。
例えば、「体験」と紐付けること。
積水ハウスの場合は、「住ムフムラボ」という体験施設を活用し、展示・体験、イベント・ワークショップなどを通じて、さまざまな視点から「住」に触れてもらうことで、自分自身の暮らしのビジョンを探すことに役立てています。
また、関連したメディアサイトを設け、活動情報を掲載し、加えて、専門家のコラムも掲載されています。
ハウスメーカのオウンドメディアといっても、複数の切り口がありますが、それぞれ訴求方法やターゲットも異なるため、理想を挙げるなら、どこも押さえておきたいところです。