いえ・まち・くらしに関する情報サイト「at home VOX(アットホームボックス)」
オウンドメディアを構築する上で、一般的になりやすい情報分野は、アンケートや取材などでオリジナル性をもたせることが求められてきます。
今回は、リサーチやアンケートを活用しているオウンドメディアに取り組んだサイトを紹介します。
いえ・まち・くらしに関する情報サイト
at home VOX(アットホームボックス)では、家、街、暮らしをテーマにした、日本全国の「街の不動産店」やそこに住む人たちによる地域の最新ニュースやコラム情報など、さまざまな話題をお届けしています。
サイトのコンセプト
サイトを運営しているアットホーム株式会社は、不動産情報サービス「at home」を運営しています。
不動産情報だけを提供する「at home」だけでなく、住まいに関すること、またそれを取り巻く街や暮らしに関する情報を提供することで、もっと自分らしい住まいやより良い暮らしを見つけるためのサポートをしていくということが目的で、2014年6月に開設されています。
コンテンツ内容
コンテンツの主な特徴としては、
1. アンケートや取材をベースとしたコラム記事
インターネットリサーチや街頭などでのアンケート調査、現場や有識者への取材によって、「リアル」な声を収集し、意外なデータやユニークな視点の取材内容。
2. 全国のアットホーム加盟不動産店からの情報を提供
アットホーム不動産情報ネットワークに加盟している不動産店の方にもアンケートや取材にご協力いただき、地元不動産店だからこそ知っている地域情報や、不動産のプロならではのアドバイス。
3. 日本全国の地域密着の情報が満載
全国各地を対象にアンケートや取材を行い、そこに住んでいる人はもちろん、知らない人でも楽しめるような、その土地ならではの魅力・意外な事実・地元ニュースなどの地域情報を発信。
4. アットホームの住宅・不動産関連コンテンツもまとめて掲載
アットホームが提供している、住まいや不動産購入に関する読み物コンテンツもキュレーションして掲載。
などが挙げられます。
メニューは、
- 家のコト
- 街のコト
- 暮らしのコト
- まとめ
- ニュース
という風にシンプルなカテゴリーに分かれています。
投稿記事の最下部には、他の記事へ誘導するよう、「まとめ」カテゴリーの最新記事が掲載されています。
記事ランキングは、右のサイドバーに掲載されています。
さらに、人気記事ランキングの下には、各カテゴリーからピックアップされた記事が表示されています。
更新頻度は、ほぼ日で更新されていたようですが、2018年4月頃から更新が滞っているようです。
ゴールはアクセス数増加?
サイト自体に表立って促しているバナーなどはありませんので、サイトへのアクセス数を増やし、本業のサービス利用者を増やすことだと思われます。
アプリ登録のバナーもありますが、アプリ自体がメディアの記事を読みやすくするものなので、セールスへ直結する施策ではないようです。
また、サイトの最下部にあたるフッターには、サービスなどへのリンクが設けられていますが、導くためのものというよりは、サイトマップとしてのリンクですので、際立ったゴールではないです。
(現時点での)結果
一応、分析ツールのSimilarWebで5月13日現在のデータを調べてみると、
訪問者数は1000万前後のようです。
ただし、この結果は「https://www.athome.co.jp/」での結果なので、不動産サイトのデータもふくまれています。at home VOXは、「https://www.athome.co.jp/vox/」なので、athome.co.jpの子階層にあります。
流入の45.95%が検索によるもので、ダイレクト(ブックマーク)が28.66%、リンクからの流入が20.17%です。SNSは0.24%。Displayが4.31%なので、ネットの広告からの流入もあるようです。
知見
認知度が高い会社の場合、セールスに繋がる導線よりも、情報を提供し続け、認知とブランド力を高めるというやり方を選ぶ傾向があるようです。これは、以前紹介した、「LIFULL HOME’S PRESS」も同じと言えます。