ビールや日本酒、ワインなどお酒に関するコンテンツを紹介するメディア「NOMOOO(ノモー)」

扱う商品によっては、規制のためネットの広告が出せないケースもあります。そんな時に、集客や認知してもらうための手段として、効果を発揮するのがオウンドメディアなのです。

今回は、規制のためネットの広告が出せない中、オウンドメディアに力を入れたサイトを紹介します。

お酒をもっと楽しくするメディア

NOMOOO(ノモー)は、「あなた × お酒をもっと楽しく」をコンセプトに、味のある酒場や、お酒が楽しくなる飲み方などを紹介するWebメディアです。

NOMOOO(ノモー) | お酒のある生活をもっと楽しく

サイトのコンセプト

サイトを運営しているリカー・イノベーションでは、

  • KURAND(クランド)」と呼ばれる、地方のまだ無名な蔵元とオリジナル日本酒を開発し、会員向けに販売するサービスと、
  • 日本酒に限らず、お酒にまつわる様々なコンテンツを展開するニュースメディア「NOMOOO」

を運営しています。

販売がメインの「KURAND」では日本酒に特化していますが、メディア「NOMOOO」は、お酒に合うレシピや酒関連のイベントレポートなど、よりオープンな情報として様々なジャンルのコンテンツを配信しています。

同社がメディアを持つようになったきっかけは、酒類のECサイトは、ネット広告で規制がかかり広告が出せないという状況があり、『広告が出せないなら、自社サイトで発信すればいい』と始めたのがきっかけなようです。

コンテンツ内容

コンテンツの内容は、お酒を楽しめるよう商品の紹介だけでなく、ツマミのレシピや、イベントレポートなども掲載しています。

記事カテゴリーは、

  • お酒から選ぶ

というカテゴリーの中には、

  • ビール
  • 日本酒
  • 焼酎
  • ワイン
  • 梅酒・果実酒・サワー
  • ウイスキー
  • スピリッツ・リキュール

という各種お酒のカテゴリーがあります。それぞれの新商品、イベント、キャンペーン、お店、まとめ、コラムに関する情報を紹介していて、それぞれのお酒の世界を楽しめる内容になっています。

その他のカテゴリーには、

  • 商品紹介
  • イベント
  • お店紹介
  • レシピ
  • コラム

となっています。

最近は、家で飲む「宅飲み」も増えてきていますので、おつまみ、カクテルの作り方、レシピに関する情報は需要がありそうです。

記事ランキングは、右サイドバーに掲載されています。ランキングは、日間・週間・月間と分かれています。

月間の人気記事を見ると、保存版というまとめ記事が人気のようです。

月間ランキング

  1. 【保存版】芋焼酎の人気銘柄ランキングトップ20|定番から幻の芋焼酎まで徹底解説
  2. 森伊蔵森伊蔵がプレミアム焼酎になった理由と入手方法を徹底解説!森伊蔵はなぜ伝説となったのか
  3. 獺祭世界に誇る大人気の日本酒「獺祭(だっさい)」の魅力と凄さを紹介します!
  4. 【保存版】東京都内で有名な日本酒が定価で買える酒屋まとめ
  5. 【保存版】麦焼酎の人気銘柄ランキングトップ20|定番から幻の麦焼酎まで徹底解説

これらの記事は、リリースやネット上の情報だけで掲載することはせず、すべて実際にライターが取材した、一次情報の発信にこだわっています。

2015年の時点では、運営はシステム担当1人、編集担当2人。ライター約60人が書いた原稿を編集担当が確認し、1日1本ずつアップしているとのこと。規制で広告が出せない分の費用を、ライターに掛けているということです。

ゴールはメインサイトへの誘導

ゴールは、販売を行っている「KURAND(クランド)」への誘導でしょう。

右のサイドバーにある、バナーをクリックすると、

日本酒を販売している「KURAND(クランド)」へ飛びます。

KURAND(クランド) – 日本酒専門店・日本酒の定期購入(頒布会)サービス | 美味しい日本酒の通販・店舗運営サービス

(現時点での)結果

一応、分析ツールのSimilarWebで4月9日現在のデータを調べてみると、、、

訪問者数は徐々に増えていき、60万ほどのようです。

流入の80.91%が検索によるもので、ダイレクト(ブックマーク)が12.06%、リンクからの流入が0.81%です。

SNSは6.23%と、他のサイトより高い数値が出ています。SNSは、Facebookのフォロワーが約15000人。Twitterのフォロワーが約13000人です。レシピなど写真映えする素材なのも影響してそうです。

知見

実際に取材した一次情報となるオリジナルな情報は、やはり集客に対して効果的です。

どうやら、当初はキュレーション系の記事も参考にしていたようですが、すぐに類似した記事が出てきしまっていたようです。

「当初はキュレーション系の記事も参考にしていたのですが、そういった記事は、はじめはアクセスが伸びるものの、すぐに類似した記事が出てきてしまいアクセスが伸び悩んでしまう。他のメディアと差別化を図るためには、実際に取材した一次情報が重要だと考えています。また、PV数よりも各記事の滞在時間やセッション数を重視し、記事を保存したくなったり、メモしたくなったりと、行動につながるような内容を目指しています」。

他の情報をキュレーションして、参考や引用として取り入れるのは、最初の一歩には適していますが、長い目で見た時、記事の魅力が続いていかないということです。

最初は他の情報を活用したとしても、慣れてきたら、オリジナルな情報を少しづつでも加えて、継続して完全にオリジナルな情報を作っていけるようになると、いいサイトに育ちます。

これが遠回りなようで、地道な一番正しい道です。