住宅の最新トレンドや専門家による正しい住宅情報を発信する「LIFULL HOME’S PRESS」
オウンドメディアのパターンでよく見かけるのは、サイトの右サイドバーや記事下などに、セールスをするためのサイトへ誘導する仕掛けが多いです。ですが、認知度が高い会社の場合、あえてハイレベルな情報を提供し、ブランド力を高めるというやり方もあるようです。
住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト
不動産・住宅情報サイトの「LIFULL HOME’S」を運営する株式会社LIFULL(ライフル)による、住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイトです。
株式会社LIFULL(ライフル)は、2017年4月1日に社名を「株式会社ネクスト」から「株式会社LIFULL(ライフル)」に変更したのを機に、主要サービスの不動産・住宅情報サイト「HOME’S」も「LIFULL HOME’S」へ名称を変更されています。
サイトの目的
住まいを考えている人に向けて、住まいの「本当」の情報を届け、住まいの専門家の知識・見解、住み替え体験者の体験・意見が学んでもらうことを目的をしています。
また、メディアサイトのコンセプトとして、
- 中立・公正・誠実な立場で、住まいの「本当」の情報を届ける
- 住まいの専門家の知識・見解、住み替え体験者の体験・意見が学べる
- 住まいの「今と未来」の新鮮な情報、トレンドを発信する
- 「らしく住む」ための知識・アイディア・ヒントがたくさんある
を掲げています。
サイトの運営者でもある株式会社LIFULLは、「LIFULL HOME’S(旧HOME’S)」という、全国47都道府県の不動産会社、デベロッパー、ハウスメーカー、リフォーム会社などから提供された情報を集約した、総掲載物件数でナンバーワンの日本最大の住宅・不動産情報サイトを運営しています。
なので、住宅情報の中でも、建築的情報よりも不動産的情報ですので、オウンドメディア「LIFULL HOME’S PRESS」では、不動産としての価値を高めるための、住まいの「今と未来」の新鮮な情報、トレンドを発信や「らしく住む」ための知識・アイディア・ヒントを届けています。なので、他のサイトに比べると、ちょっとインテリ感があります。
施策
記事カテゴリーは、専門家の情報を筆頭に、住まいのトレンド情報、調査データ、そして企業のプレスリリースを取り上げています。
- 住まいのトレンドニュース「借りる」(「今」を伝える賃貸トレンド記事)
- 住まいのトレンドニュース「買う」(「今」を伝える購入トレンド記事)
- 住まいのトレンドニュース「改築・改装する」(「今」を伝える改築・改装トレンド記事)
- 数字で読み解く住まいの今「調査データ・ランキング」(「今」を知る住まいのデータ)
- 企業情報・プレスリリース「ニュース」
記事ランキングは、前日にアクセス数が多かった順に並べられており、とある日のランキングを見ると、マンション、通勤、賃貸、住宅ローン、引っ越しなど、住まいに関する様々な情報がランクインしています。
とある日のベスト10
- マンションの寿命はどれくらい? 中古マンションを買ったら何年住めるのか
- 電車遅延の半分以上を占める原因とは?~国土交通省「遅延証明書の発行状況…
- 賃貸物件の更新料の意味合いと注意点。本当に払わなければならないものなの…
- 家賃保証会社を利用するメリットは? その仕組みと現状の課題
- 泡沫の夢と消えた幻の鉄道線「未成線」。廃線跡に続く新たな観光資源となる…
- 住宅ローン減税の際に気をつけたい「耐震基準適合証明書」
- 引越し時の挨拶、する?しない?。3割の人が引越しの挨拶をしない理由
- 2018年の干支は「戊戌」。十干・十二支が意味するのは繁栄と滅亡、さて…
- 京都の次世代下宿の仕組み「京都ソリデール」。人とまち、それぞれの”同居…
- 住宅ローンを借りるときに連帯保証人は必要?不要?
また、特別カテゴリー「PRESS特集」で住まいの注目記事として取り上げられているのは、これまでの投稿記事を、編集部がテーマに沿ってまとめています。
直近の5記事を挙げると、「農業」「まちづくり」「銭湯」「廃校」など、住まいの注目キーワードが目に留まります。
直近の5記事
更新頻度はバラバラですが、何かしらどこかのカテゴリーが更新されているため、記事数も2000記事を超えるサイトになっています。(企業のプレスリリースは除く)
これらの記事は、社内の人や編集部でも書かれていますが、それ以外では、それぞれの分野の専門家が記事を書いています。
ゴールはメールマガジンへの登録
サイト自体に直接的なゴールは設けられていません。右サイドバーの下の方に、メルマガへの登録バナーがあるだけです。
投稿記事の下にも誘導させるようなバナーなどは設けられていません。サイトのフッター部分に、ポータルサイトのカテゴリーリンクが貼られている程度です。
(現時点での)結果
アクセス数や問い合わせの数などは公開されていません。
一応、分析ツールのSimilarWebで2月19日現在のデータを調べてみると、、、
訪問者数は1500万前後のようです。ただし、この結果は「https://www.homes.co.jp」での結果なので、ポータルサイトのデータもふくまれていると思われます。LIFULL HOME’S PRESSは、「https://www.homes.co.jp/cont/press/」と、homes.co.jpの子階層にあります。
流入の約53.7%が検索によるもので、ダイレクト(ブックマーク)が約22.74%、リンクからの流入が約14.38%です。
また、SNSですが、アクセス数が1500万前後あるにも関わらず、約2%です。Facebookページの「いいね」数は19500人ほどで、Twitterのフォロワーは、2400人ほどです。やはり、ネット広告が約6%ですから、効果を考えると少ないです。
知見
他の住宅系オウンドメディアに比べると、様々な専門家の記事もあることから、若干知的な情報に寄っている気がします。悪くいうと、小難しさを感じます。ですが、元々認知度の高い存在ですから、ハイレベルな情報をお届けすることで、ブランド力を高めることに繋がると思われます。なので、安易に売り込むようなゴールを設けず、純粋に情報提供に特化したメディアサイトにしているのかもしれません。