情報発信製造小売業のユニクロに学ぶ!【ネクストライク99号】

『わてはこれまで、ウィスキーに命を懸けてきた。あんたはビールに賭けようと言うねんな。
人生はとどのつまりは賭けや。わしは何も言わん。やってみなはれ』(サントリー創業者鳥井社長)で始めた2代目佐治社長のビール事業、参入して45年目にして黒字化、サッポロビールを追いこし、いまや「高級ビール市場」で6割のシェア。

サントリーのビール市場の参入。ご存知の方も多い、このお話し。やってみながら試行錯誤して、結果成功する古き良き時代のイノベーションの典型です。

イノベーションについてはいままでネクストライクで、時に考えたところです。イノベーションはほぼ、四六時中、問題意識や仮説を抱いて現場を見る、それで何が問題なのか、本質が見えるようになり、難問が解決し成功する、が共通するストーリーの要素のようです。
(一方、理想を目指す思いや志を抱かなく、既存のルールや常識・経験に縛られているのでは、何も発生しません!) 言うことはたやすいですが実行はなかなかできません。

一般論ではピンときません。そこで、実際にイノベーションを次々におこなっているユニクロで考えたいと思います。

1.ユニクロの柳井社長のお話しです。

結論は、考えて考えて考える、です。以下は「成功は一日で捨て去れ」から箇条書きです。

□事業はやってみないとわからないことが多い。「こんなことがしたい」ではなく常にどうあるべきかを考え判断する
□世間は大きな存在なので自分の都合など聞いてくれない。社会が要求するから会社が存在する必然性があるし、逆になければ失敗するだけのこと、なにも悩む必要はない。
やってみて失敗だったと気づいたらそれを素直に失敗といさぎよく認めすぐに対策を打てばいい。いままで、それでやってきた。
□SPAの強みを生かす
①商品企画から販売までのワンサイクルを全部1社でする。企画しても、実際、売れるか売れないかわからない。何度も何度もそのサイクルをまわし売れ筋を発見する
②その商品の評判はどうか、どんな反応か?何が問題なのか?売りずらいのか?買う気が起らないのか?こんな金脈のような情報がつくる方が掴んで手を打つ。これがノウハウとなって商品力や販売力で差をつけることができる売れるようになるまで、試行錯誤を繰り返すことが成功するための本質と考えている。
③もっと言うと、売れないことを前提に「売るにはどうしたらいいのか」を常に考えて考えて
試して試することができる。

□人間、安心すると意思決定や行動力のスピードがダウンする。気を付ける。
□良い企業の条件は即断、即決、即実行
□売れる要素があってもお客さまに伝わらない限り認識されない。
□小売業で繁盛店が繁盛店として長続きしないのは売れていると何も努力しなくても売れるのではないかと錯覚し
なにもせず、今のままでいいと思ってしまうのが原因。
しかし実際はお客さまは飽きるし変わるし、また競合他社も変わりつつあり、新しいことをしないとおしまいになる。誰もしないと・・・つぶれる。
□常識的な考え方をまず疑ってかかりその上でそれが本当に正しいかどうかを自分で考えて行動することが大事。

2.なぜ、いま、ユニクロなのか?

1)たとえ、メーカとしての立場の違いがあるにしても、小売業、それも利益率15%の小売業に学ぶことはあるかと思います。例えば、メーカーとして、販売店接点、ユーザー接点がどうなっているか、そこからいかに情報を吸い上げられているか、は最も重要です。小売店を自ら持っているならそこから吸収し販売に生かせます。小売店を持ってなければルート営業をしっかりして吸収します。
でも・・・実際それができてなさそうな感じが最近ときどき、しています。
(売り上げが上がった、営業利益が上がったのは、誰がどう頑張ってくれたのか?・・・)

2)『事業』ほど大きくはない『販促』でも正直やってみないとわからない面もあります。
販促には原則や手法はあるものの、100%の答えはないので、やってみながら失敗から成功を掴んでゆくことが自然の姿でもあります。うまくいかない1万通りの方法を発見して成功したエジソンほどではないですが・・・(朝の6時に起きて夜中の2時に寝るのもたいへんです・・・)

3)次の3点はネクストも特に学ぶところで、あきらめずお客さまとお話しして粘って粘って成功への道(金脈)を探そうと思います。(正しいことを考えていれば結果は後に続く、です)

①やってみて失敗だったと気づいたらそれを素直に失敗といさぎよく認めすぐに対策を打てばいい。
②売れるようになるまで、試行錯誤を繰り返すことが成功するための本質である。
③売れないことを前提に「売るにはどうしたらいいのか」を常に考えて考えて試する。

3.よろしければ ご参考です、
イノベーションに関するネクストライク特集は